サラリーマンの味方 資産形成研究所

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ゆとりある老後の生活 月35万円を得るための投資戦略

投稿日:2018年10月21日 更新日:

前回の記事で「65歳以降って、いくら必要なの?」

というお話をしましたが、今日は
ゆとりある老後の生活 をするための戦略についてのお話です。
シミュレーションの前提条件は、
60歳から65歳までは嘱託社員なりで食いつなぎ、
65歳から年金が平均額を支給され、95歳まで生きるとします。
(インフレや、増税、年金カットは考慮しません)

65歳以降って、いくら必要なの?

前回の記事「65歳以降って、いくら必要なの?」のおさらいですが

平均的な年金の支給額は月22万円。
 
最低限の生活に必要とされる、22万円/月なら、年金だけで暮らせ、
 
平均的な生活に必要とされる、24万円/月なら、65歳時点で
720万円 程度の貯えがあればなんとかありそう。
(24万円/月 - 22万円/月 = 2万円/月不足)
(2万円/月 × 12か月 × 30年 = 720万円)
 
とお話しました。
 
ただし、このブログは
「サラリーマンの味方 資産形成研究所」
ですから、もちろん
ゆとりある老後の生活をめざしすお話をします。
 
またおさらいですが、
65歳以降、ちょっと旅行に行ったり、ちょっとリッチに外食したりと、
ゆとりある生活費は月35万円だそうでしたね。
 
年額だと、35万円/月 × 12か月 = 420万円/年
 
35万円 - 22万円 = 13万円/月 156万円/年
 
月13万円、年156万円を
工面できれば、ゆとりある老後の生活を謳歌できるということです。
 
これが65歳から95歳までの30年間必要ですから、
30年間 × 156万円 = 4,680万円
 
65歳時点で、4,680万円の金融資産が必要ということになります。
 
では、例の資産形成ビルの3階以上でどう運用したらいいのか?
 
3%なら運用できる堅い方法がありますので紹介しますね。
とは言っても、実質は税金があるので
2.5%程度でしょうか。
 
 

案①ロボアドバイザー(セゾン投信含む)

元本3,300万円を取り崩しながら30年、2.5%で運用すると、元本がちょうど0円になります。

よって95歳まで生きると仮定していますので、3,300万円で、2.5%で運用すれば、ゆとりある生活が30年送れることになります。
少し節約すれば、3,000万円程度でいいのではないでしょうか?
90歳越えて、海外旅行はいかないでしょうからね。

先ほどの数字では、4,680万円が必要でしたが、2.5%で運用すれば、3,300万円で済むことになります。

まあ、ざっとですが巷でよくいわれる「定年までに3,000万円」はこのことからも、まんざらでもないのではないでしょうか?
ただし、運用せずに3,000万円を切り崩すと、
 
3,000万円 ÷ 156万円 = 19.2年
19年少しでなくなります。
 
最近までは寿命を85歳でシミュレーションすることが多いので、19年もてば何とかなったんですね。
ただし、ここでは医療技術の進歩による寿命延長などを考慮して、95歳としています。
また、旦那さんが死んでも、奥さんはもっと長生きするパターンが多いですから、より厳しめのシミュレーションをしています。
 
じゃあ、どうやって2.5%以上の運用をするのかですが、実際の運用例として以前の記事でも書きましたが、セゾン投信や、ロボアドバイザーのWealthNavi、THEOに積み立てておいた元本を、運用を継続しながら毎月13万円づつ引き出せば、2.5%くらいで運用しながらの生活が簡単にできます。
ほんとうに便利な時代ですよね。
 
これから、フィンテックがさらに進化していきますから、もっともっと便利になって、投資をしている人は、よりお金持ちになる時代になると思います。
(ただ、進化しすぎて、お金や財産の価値がまったく変わってしまうパラダイムシフトがあるかもしれませんが、そんなことまで考えていたらきりがないので、ここでは今の時代での資産形成を考えていきましょう)

 

案②アメリカ国債

・アメリカ国債一括購入
 
私も実践していますが、アメリカ国債は2018年10月時点で30年物だと、3%くらいです。
税金を入れても、2.5%くらいのリターンが見込めます。
ずっと「2.5%のリターンは見込めますから・・・」とお話してきたのは、この数値を使ってのことなんです。
 
アメリカの国債がデフォルト(アメリカという国が倒産するイメージ)したら、世界のどこに投資をしていてもダメでしょう。
ということで、いちばん堅く安全な投資先であると思っています。
年2.5%ですので、株の上昇にはとても叶わないかもしれませんが、株は倒産するかもしれないし、半分に下落するかもしれない。
配当だって無くなってしまうかもしれない。
 
でも、アメリカ国債はアメリカ政府が破綻しない限り、償還まで持ち続ければ元本はかならず帰ってきますから、日本国の年金とならんで、資産形成の基礎とするにはとてもいいと思います。
というか、日本の年金より数段安全なストレスフリーな投資先だと思います。
 
ただし、米ドルで購入、配当金も米ドルですので、為替リスクは付きまといます。
しかし、1ドル80円~120円くらいの間を、揺れるくらいでしょうから、平均すれば1ドル100円と思っておけばいいんだと思います。
さらに、今後、日本とアメリカの国力を考えれば、長い目で見れば円安になるとみています。
よってドルでの資産形成は、日本で暮らすのであれば、有利になると思っています。
 
繰り返しますが、ゆとりある老後の生活は
月13万円、年156万円が必要ですから
単純計算すると
156万円/年 ÷ 2.5%(税引き後) = 6,240万円
 
1ドル100円として
6,240万円分 624,000ドル 30年物のアメリカ国債を買ってしまえば
30年ずっと、毎年156万円(税引き後)、アメリカが配当金をくれる
と言うことなんです。
 
そして、30年後、
624,000ドル帰ってきます。
まあ、30年後死ぬって仮定しているので、624,000ドル帰ってきても・・・。
と思うかもしれませんが、相続しても寄付してもいいでしょ。
 
6,000万円からの資産があるというのは、気持ちの面からもとても楽だと思いますよ。
どうしても大きなキャッシュが必要な時は、バラで売却も可能ですから。
 
これはあくまで例としてお話したのでこうなりました。
65歳の時点で6,000万円もたまらない と言う方もお見えだと思います。
 
ならば、65歳で一括624,000ドル購入するんじゃなくて、
35歳から65歳まで購入すると思ったらどうでしょうか。

 

・アメリカ国債を毎年購入

とても荒っぽいシミュレーションですが
毎年、100万円貯金するんじゃなくて、100万円で10,000ドル分、アメリカ30年物の国債を購入するんです。

すると、毎年2.5%(利回り一定と仮定)なので、1年目は2.5万円ですね。
これはおこづかいにしても、再投資してもいいです。
できれば再投資がいいですが。

2年目は5万円 3年目は7万5千円・・・。
30年後の65歳時点で、年間75万円の配当金です。
で、65歳からは、35歳の時に購入した国債の償還が始まります。

だから、
10,000ドル、100万円の償還金と、
配当金75,000ドル、75万円
で175万円です。

次の年は66歳で、36歳の時に買った
10,000ドル、100万円の償還金と、
配当金72,500ドル、72万5千円
で172万5千円です、

その次は67歳で、37歳の時に買った
10,000ドル、100万円の償還金と、
配当金70,000ドル、70万円
170万円です。

ずっと飛んで死亡予定の94~95歳で
10,000ドル、100万円の償還金、
配当金は2万5千円となります、
(購入の月、償還の月、誕生日月はズレますので、1年くらいの誤差はご容赦ください)

こんな投資戦略もなかなか面白くないですか?
 
70代半ばくらいからは、目標の156万円/年(13万円/月)に対して、減っていき、94~95歳時点では102.5万円/年と少ないですが、95歳前後でそんな贅沢しますかねぇ?
それでも、94歳前後の時点で平均的な老後の生活費より、約100万円/年多い訳ですから、なかなか魅力的だとは思いませんか?
 

 
まだまだ作戦はありますが、今日はこの辺で。
 
ご参考
 
アメリカ国債の詳しい本はあまり発売されていませんが、

証券会社が売りたがらないアメリカ国債を買え!
林 敬一(著)

 

 
すこし古い本ですが、とても分かりやすく良書だと思っています。
古くても、国債のしくみは何ら変わっていないので、とても勉強になると思います。
 

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億り人になった投資戦略を大公開(イントロ編)

分散投資(国際分散、銘柄分散、時間分散(長期積立投資))(戦略①)

配当金の再投資(複利効果を得る)(戦略②)

株価が買値の倍になったら半分売る(戦略③)



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