トヨタ「KINTO」(キント)を始めてみました。
なんじゃそれ?
という方も多いと思いますが、トヨタ自動車が他自動車メーカーに先駆けて事業を開始した車の定額制サービスです。
要は、車版のサブスクリプションです。
車購入には、購入(現金一括、ローン)、リース、レンタル、残価設定などなどいろんな形がありますが、新しい仕組みである、
定額制というのが、「KINTO」(キント)なんです。
この「KINTO」(キント)ですが、○○トヨタとかネッツ○○と言ったディーラー(販社)への卸売りではなく、
新会社の「株式会社KINTO」をつくってしまって、ここが事業を受け持ちます。
ディーラーへは、車の受け渡しと、定期点検のみという形式を取っています。
このあたりからも、トヨタ自動車の意気込みが伝わりますし、見方を変えれば、トヨタの国内販売への危機感も感じられます。
この先、シェアリングが増えるのは時代の流れと予想されるので、先んじて一手を打ったのではないでしょうか。
1-1、「KINTO」(キント)には、2つのパターンが!
①「KINTO ONE」
トヨタ車を対象とした「KINTO」です。
車種は、アクア、プリウス、アルファード、ヴェルファイア、クラウンの5車種。
気になる月額の金額は車種、グレードによって異なります。
税込み価格で
アクア 4万2,660円~5万2,488円
プリウス 4万9,788円~6万3.828円
アルファード 8万5,320円~9万9,360円
ヴェルファイア 8万1,000円~10万2,924円
クラウン 9万7,200円~11万0,700円
(カローラスポーツからアクアにラインナップが変更になっています)
(2019年9月時点の料金です。消費税8%)
期間は3年間となり、かならず新車で納車されます。
2019年秋以降、対象車種を拡大する予定とのことです。
②「KINTO SELECT」
こちらはレクサス車を対象とした「KINTO」です。
車種は、IS300H、ES300H、RC300H、UX250H、NX300H、RX450Hの6車種。
この6車種を6ヵ月ごとに乗り換えることが可能で3年契約となります。
どの車からスタートして、どの車に乗り換えても良く、また、気に入った車があったら、その車を乗り続けることも可能です。
ただし、この場合は、次車も同一車種を選択と言うことになるそうです。
なので、同じ車種でも車が変わる?
ということだと思います。
利用したことがないのでわかりませんが、同一車種を2期以上乗り続けることは可能と言うことです。
月額金額はこちらは明快で、18万円+消費税=19万4,400円の一律料金です。
(2019年10月からは消費税増税に伴い、19万8,000円になります。)
1-2.「KINTO」の利点・欠点と注意点
①利点
めんどくさがり屋にはとてもいいシステムです。
・定額性なので価格交渉は不要です。
・各種税金、自賠責・任意保険もコミコミで月額に均等割されています。
(3年で返却なので車検はありません。)
(既存の保険等級に無関係で一律料金です(これは利点でもあり欠点でもあります))
・メンテナンス代金も込みです。
・毎月均一価格なので費用の平準化が図れます。
(うちは社用車なので全額経費)
・かかる費用はガス代のみです。
(洗車・駐車代はもちろん自前ですよ)
・支払いはクレジットカードなのでカードポイントが付与されます。
(私は、ANA-SFCでマイルをもらいます)
・ナンバーは「わ」とか「れ」ではなく、通常のナンバーになります。
②欠点
・交渉で値引きはできません。
(交渉が得意の方は残念です。)
・免責5万円です。
(0円契約はありません。)
・車を改造したい方には向きません。
(元に戻して返却ならいいかもですが、やらない方がいいですよ)
・3年以上の乗り継ぎ、買い取りはできません。
③注意点
返却時に査定員の査定があります。
・ディーラーの担当者曰く、日常使用による劣化はOKだけど、走行距離超過やキズなどは、ディーラーが中古車買い取り時にする査定よりも、厳しい可能性があるとのことです。
(実績が無いのでわからないとのことですが、ディーラーの査定員ではなく、株式会社「KINTO」の査定員が査定にあたるそうです)
・月の走行距離1,500km×利用した月数が、制限距離となります。
満期返却時の総走行距離の限度54、000km(1,500km×36ヵ月)を超過すると、
10円/kmの超過料金が返却時に発生します。
・現状、自賠責保険に加入されている方は、保険会社から中断証明書を手続きしてください。
次の車に買い替えの時、現状の保険等級が維持されます。
中断証明書を取っておくと、10年間、現状の保険等級が維持されます。
もしも、これを怠って、次の車を購入の際の自賠責保険の等級は、6等級からスタートとなります。
例えば私の場合、20等級なので、6等級になったら大幅に保険料が上がり大損になります。
・消費税も込みですが、19年10月に8%から10%になると、月額料金も消費税分は2%増加します。
・3年未満で解約する場合は解約の違約金が発生します。
解約できるのは6か月単位です。
違約金は以下の通りですが、3年は乗るでしょうし、違約金も大した額ではありません。
6ヵ月で解約した場合 :月額料金の5か月分
12か月で解約した場合:月額料金の4か月分
18か月で解約した場合:月額料金の3か月分
24か月で解約した場合:月額料金の2か月分
30か月で解約した場合:月額料金の1か月分
2-1.ディーラーへ
「KINTO」はネットで車種や色、エンジンのグレードなどを申し込んでから、ディーラーに行ってもいいですし、
ディーラーへ行って「KINTO」を使いたいんだけど!
と言っても大丈夫です。
私の場合は、まずは実車を見たかったのと、「KINTO」についてもいろいろ質問してみたかったので、直接ディーラーへ行きました。
そこで、「KINTO」の設定画面より、ディーラーの担当者さんといっしょに項目を入力しました。
車種と色、グレードを決めるくらいなので、本当に簡単です。
あっという間に入力完了で、あとは納車を待つのみです。
私の場合は、買い取り車があったので、こちらでいろいろ頑張ってもらいました。
年式は新しいのですが、トヨタ車のコンパクトカーだったためか、ネットの買い取り比較サイトに比べても、ディーラーさんの買取提示価格は遜色がなかったので、ディーラーで買い取って頂きました。
しかし、車種や年式により大きく差が出るので、事前に買い取り比較サイトを試してみることをお勧めします。
比較サイトにネットから登録すると、すぐに買取店各社から電話があります。
そこで、出張鑑定日を設定して鑑定してもらうと、その場で価格を教えてくれます。
私の場合は、何社もバラバラの時間に来てもらうのが面倒だったので、一度に数社さんにお越しいただき、みなさんで、よってたかって見積査定して頂きました。
その節はお世話になりました。
2-2.納車
クラウンを買ったのですが、当初は3か月待ちとのこと。
しかしながら、実際は2か月程度で8月中には納車となりました。
初期需要が減って、在庫がだぶついてる?
いまセダンは人気薄ですからね。
納車も、ディーラーに行って、機能や使い方の説明を受けて、一部書類にサインをして受け取りとなります。
まあこれは、新車受け取りと同じですね。
2-3.「KINTO」のまとめ
いろんな手続きなど、とっても簡単でした。
で、定額制というのもいいですね。
そして、カードで払えてマイルも付く。
これから、「KINTO」の利用者がどんどん増えることを期待しています。
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