和の宿ホテル祖谷温泉に行ってきました。
とても満足なお宿でしたので、今日はそのお話です。
(2021年3月中旬に訪問)
1.どこにあるの?
2.外観
3.ケーブルカー温泉
4.温泉
5.料理
6.お部屋と全体として
7.周辺の観光地
こんな順番でお話しますね。
祖谷温泉(いやおんせん)は徳島県の山深くにあり日本三大秘湯のひとつとされています。
ちなみに、日本三大秘湯とは、北海道のニセコ薬師温泉と青森県谷地温泉。
そしてこの祖谷温泉だそうです。
ただ、山深くと言っても、ホテルまで車で行けますのでご安心を。
徳島自動車道の、井川池田ICから1時間くらいでしょうか。
池田町はあの甲子園を沸かせた、蔦監督率いる池田高校のある街です。
(昭和の話でごめんなさい)
かつての池田町は平成の大合併で、いまは三好市となっています。
ちなみに、愛知県のご近所 みよし市が 三好の漢字を使えなかったのは、
こちらが先に三好市だったためじゃなかったっけ?
私は、丸亀、坂出、善通寺あたりで、うどん屋さんのはしごをしてから行ったのですが、
このあたりからでも、途中道の駅に寄りながらでも、2時間あれば到着できます。
6時に愛知を出発
11時半頃に四国上陸し、うどん屋はしご
13時頃に祖谷温泉に向け出発
15時頃にチェックイン
そんなイメージでした。
まずは写真をご覧ください。
V字谷の中腹にホテルが建っています。
(V字谷の中腹の黄色い建物がホテル)
(左下に見えるのが、川沿い露天風呂に向かうケーブルカー)
良く建てたな~。
という感想と、ここにこんないい温泉が湧いているのを良くぞ見つけて、
便利に入浴できる施設にしてくれたという感謝の気持ちでいっぱいです(笑)
それくらい、山深く、凄い地形(高さ)のところにあります。
ホテルにあるケーブルカーなんて、横に階段があって、
そちらからでも楽勝に行けて、落差10mくらいの子供だましみたいなもんじゃないの?
なんて思っていたら大間違いでした。
小馬鹿にしてて、すみませんでした。
確かに横にメンテナンス用階段がありますが、安全帯がないととても歩けないくらいの高さと角度です。
そんじょそこらの観光地のケーブルカーより凄いです。
これをホテルがメンテなら操業までしているとは恐れ入りました。
諸元は写真の通りですが、驚きの高さ(落差)170mですよ。
名古屋テレビ塔がアンテナのてっぺんまで180mですから、
ほぼ同じ高さです。
えっ、愛知県民じゃないからイメージわかないって?
黒部ダムの堤の高さが186m
これでどう?
おまけとして、
新宿の京王プラザホテルの高い方のビルが178m
イメージわきました?
角度は、見た目ですが、40度~45度くらい。
スキー場で40度超えたらチャンピオンコース。
頂上からのぞき込むと脚が竦みます。
この高さを、ケーブルカーで5分かけて、ホテルロビーから渓谷沿いの露天風呂まで結んでいます。
もう、アトラクション感満載です。
ホテル内に本格的な乗り物があるなんて、
ハワイ島の、ヒルトン・ワイコロア・ビレッジのようなウキウキ感があります。
さらにおもしろいのは、
ホームの扉と、ケーブルカーの扉の、両方の扉が”閉じ”の確認信号後
ケーブルカーの上昇、下降の起動ボタンは、ケーブルカー車内で、
お客さんが”押す”
ことでケーブルカーが起動します。
ちびっ子は大喜びで、ボタンを押していました。
(扉が2枚)
(出発進行!)
電気技術者的に言えば、ケーブルカー上昇(下降)起動には、
両扉”閉”のAND条件でインターロックということです(笑)
上昇端のホテル本館駅には、駅員さんならるホテルスタッフが常駐していますし、
下降端の露天風呂駅は無人ですが、ちゃんとカメラで確認されています。
さらには、電気的にインターロック(誤操作防止)がされているので
安全に運行されていますからご心配なく。
ケーブルカーの諸元です。
あっ、勾配は42度と書いてありました。
①川沿いの半露天風呂
温泉は川沿いに男女2つの半露天風呂で、日替わりで男女入れ替え制。
湯船の形状は長方形と正方形とそれぞれですが、両方とも20~30m2くらいかな?
じゅうぶん広いサイズです。
景色は深いV字渓谷が一望出来て最高です。
人口構造物はなにも観えず、人口の音も何も聞こえません。
川の音、温泉の噴出す音、風の音、鳥の声。
それ以外は何も聞こえない贅沢な空間です。
お湯はぬる湯の38℃
30分以上、ゆっくり入ると、ポカポカです。
寒い時期は、ゆっくりと時間を取ることをお勧めします。
pH9.2とアルカリ性高めですが、硫酸イオンも1.7mgとたくさん含んでいます。
ラムネ温泉のように炭酸を含んでいるわけではないようですが、じっと温泉に浸かっていると
シャンパンの様な小さな泡が、体にたくさんくっついています。
これも、ポカポカの要因のひとつでしょうかね?
女将さん曰く、この温泉の特長だそうです。
すばらしい美肌の湯であります!!
そして、湯量が凄いです。
噴出口である筒から温泉が湧きだすのですが、
自家源泉の湧出量は約7~8リットル/秒だそうですので、
ホテル本館の男女内湯と均等に分配したとしても、
一本の噴出口からは、2リットル/秒程度の温泉が吹き出しています。
2リットルのペットボトル分の温泉が、毎秒止めどもなく噴き出していると想像してください。
凄いでしょ。
これぞ源泉かけ流し。
加温、加水なしです。
あちこち温泉を巡ってきましたが、自己のトップ10にランクインです。
10位以内の順序は付けられませんけどね。
どこもいいんだもん。
どこも1位です。
本当は、お風呂の写真があるといいのですが、撮影は禁止です。
ホテルや旅行会社のホームページをご参照くださいね。
いづれにしても、写真じゃ伝わらないから、ぜひ行って体験を!
超超超お勧めです。
ただし、階段が多いです。
ケーブルカー川沿いの駅から階段2階分。
脱衣所から、湯船までさらに1階分くらいの階段があります。
そこだけはご注意下さいね。
(この階段が2階分あります)
(温泉駅の待合室 日本秘湯を守る会の提灯がありました)
(温泉駅から見上げます)
(場内進行!)
②本館にある半露天風呂
こちらは、2021年3月にリニューアルされたばかりのお風呂です。
川沿いのお風呂と同じ源泉からのお湯ですが、加温されています。
とても綺麗で、大型のガラスが全開できる構造になっています。
川沿いの温泉には、洗い場がないので、シャンプーとかはこちらの温泉で。
ただ、お湯の感じは加温(循環?)しているので、
川沿いの温泉に比べると薄れています。
これは致し方ないですよね。
温泉としては、絶対的に川沿いの温泉がお勧めです。
(こちらも内部の写真は遠慮しています)
③貸し切り露天風呂
利用していないのでわかりませんが、おじさんには不要です。
ファミリーにはいいですよね。
こちらも川沿いにあります。
④日帰り入浴
ご参考までですが、日帰り入浴もやってます。
山の幸、川の幸が満載の料理で、味も最高でしたよ。
量の感覚は人それぞれですが、わたしは満腹になりました(笑)
食事処からも渓谷の景色がよく観える素敵な場所です。
(食事は朝夕ともに、眺望がすばらしいHanaでいただきました)
(次々と出てきます)
(朝食です)
この日は、また丸亀に戻り、うどん屋はしご2日目の予定なので、
朝食は少なめにしないといけないのに、おいしすぎて、
ついご飯をお代わりしてしまった・・・(汗)
お部屋もリニューアルされており、
使い勝手もよく、とても快適でしたよ。
スタッフの方々も、付かず離れずでとても好印象!
和の宿 ホテル祖谷温泉
ほんとうに最高でした。
いまからでもすぐに行きたい。
そう思わせてくれるホテルです。
(こじんまりとした秘境のホテルです。)
(温泉も混雑しませんから、ゆっくり自然と一体になれます)
お邪魔したところを3つほど
①かずら橋
祖谷温泉と言えば、ここでしょ!
という事で初めてのかずら橋です。
ホテル祖谷温泉から30分くらいで行けます。
一大観光地(ちょっと大袈裟)になっていて、駐車場はたくさんありました。
かずら橋夢舞台という施設の駐車場に止めました。(普通車500円)
橋ですが、絶叫アトラクション(笑)!!!
高所恐怖症の方は、絶叫してました。
ただ、ほんとうに怖いと恐怖で声が出なくなるのか、途中無言で固まっている方も。
構造はお手本の様な 吊り橋構造 です。
昔の方の構造設計能力は凄いです。
この大木が主塔の役割と、根っこがケーソン(基礎)の
役割を担っていると言ってもいいかな。
こちらがアンカーレイジ(橋台)。
現代ではメインケーブルにワイヤー束を使用しますが、
かずら
という植物を利用して、吊り橋を吊っています。
先行する皆さん、すたすたと渡って行かず、キャーキャーととてもゆっくり。
揺れるから?
なんて思っていたら、こういう事ね。
スッカスカです。
そりゃ高所恐怖症の方じゃなくても怖いわね。
前を行く、大阪の女子大生4人組。
卒業旅行だそう。
いまは海外に行けないからね。
でも、日本のこんないいところを選んだ皆さんは素晴らしいよ。
携帯落とさないでね(笑)
足場の隙間は10cm~15cmかな。
ばらつきがあるので足の小さい方とか、角度と場所によっては
踏み抜くかもね(笑)
ちゃんとワイヤーでも補強がされていました。
制限人数を守れば、切れることは絶対ないですね。
ご安心を。
通行料は大人550円(一方通行)と結構高いな
と思ったのですが、一歩踏み出すと、
こりゃいいね~。
十分楽しめるね~。
土木・建築が好きな方も、絶叫体験がしたい方にも
とてもお勧めです。
絶対経験すべきです。
往復使った瀬戸大橋です。
規模は違えど、構造はいっしょです。
(かずら橋夢舞台の店舗内にあった、かずら橋メンテの説明図)
②大歩危駅
とても風情のある駅舎です。
私の地元の駅も昔はこんなんでした。
いまは無機質なコンクリートの高架駅となってしまいましたが・・・。
その昔、2時間ドラマで
小林稔侍さんと純名里沙さんが出演された、
『警視正 日丸教授の事件ノート“よそ者”』を偶然観て
いつか訪れたいと思っていたところだったので、
やっとお邪魔することができました。
③道の駅 大歩危
大型で立派な道の駅ですが、なぜか妖怪が全面に。
大歩危は、
児啼爺(こなきじじい)
の、ふるさとらしく(知らんがな)妖怪を全面に出した
道の駅の様です。
水木しげる先生や京極夏彦先生も関わっていらっしゃる様なので、
本物の妖怪達ですぞ。
妖怪に本物・偽物があるかは知らんけどね。
武漢コロナウイルスの影響で、足湯や展望台などの施設が制限されていますが、
妖怪ミュージアムは営業していますよ。
(大人600円・小中学生300円・幼児無料)
道の駅からは大歩危の渓谷がよく観え、
対岸にはJR土讃線の列車も観えますよ。
(とてもきれいな大歩危渓谷 清流吉野川です)
④その他
その他、私は行っていない、体験していないですが、
観光名所として、
・大歩危遊覧船
・平家屋敷民族資料館
・祖谷渓谷 小便小僧(の像)
などがあり、最近では、あのモンベル(mont-bell)が進出して、
ラフティングなどのアクティビティーをやっているようですが、詳しいことは分かりません。
すみません。
ともかく渓谷が綺麗な地域です。
ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
リンク先を貼っておきます。
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