このビジネス会計検定ですが、老いも若きもサラリーマンには必要な会計のスキルを評価してくれます。
ある意味、TOEICよりもサラリーマン(ビジネスマン)にとって繋がりは深いと思います。
国内専門でビジネスをするにも、グローバルでビジネスをするにも、この会計と言うヤツは、かならず付いてきますからね。
それを基礎から学べて評価できるのが、
このビジネス会計検定試験なんです。
会計と言えば、簿記検定! と思われる方が多いと思いますが、簿記は財務諸表を作成するためのスキルを評価する検定なので、経理部とかのスペシャリスト用ですよね。
一方、ビジネス会計検定試験は、経理部がつくった財務諸表を読みこなすスキルを評価する検定です。
なので、経理部以外のビジネスマンにとって、事務屋も技術屋もどちらにも必要なスキルなんです。
学生さんも、一番簡単な3級でいいので就職対策に取得しておくと良いと思います。
まあ、3級で履歴書に書けるかどうかは別としても、ひとつのアピールにはなると思いますよ。
あまりメジャーな資格ではないので、面接試験でのネタつくりにはいいかもね。
なぜ私が50代にして、いまさらこの検定試験を目指したかを少しお話しますね。
脱サラ完全リタイヤをして、サラリーマン時代の激務から解放されたまではよかったのですが、完全リタイヤは正直1か月で飽きて、セミリタイヤに切りかえ早1年が経ちました。
憧れの完全リタイヤはやってみるととてもヒマでしたので、いまのセミリタイヤが自分にはとても心地いいものとなっています。
セミリタイヤの仕事として、週に2、3日、サラリーマン時代の経験を生かして、技術に特化した企業のコンサルタント(顧問)をさせて頂いているのですが、従業員100名程度の中小企業なのでどうしても技術部分だけでなく、経営全般に関わることになります。
財務諸表を読みこなして、利益追求のアドバイスをすることになるのですが、如何せん会計のプロではありません。
例えば、P/L(損益計算書)から、売上高(生産量)に対して材料費(率)が高くない?
となったら
売価改定した? 材料値上りたの? 買いすぎ? 不良が多い? ラインの稼働率は? 歩留まりは? 中間在庫隠してない?
そもそもなんか数字間違ってない? ・・・etc
と分析をしながら活動を進めたいのところですが、このクラスの企業だと、お金の流れから分析して、どこを改善して生産性を上げよう!
という見方をできるスタッフがなかなかいないのが現状です。
サラリーマン時代、こういった活動はしてきたのですが、現場改善は得意でも、会計側はP/Lとにらめっこしながら見様見真似の独学でのものでしたので、顧問先企業の指導をするにあたり、ちゃんとした会計の知識の裏付けを勉強できて、その力を自己満足でいいから評価できないか。
それを顧問先企業に貢献できないか。
と考えていた時に出合ったのが、このビジネス会計検定試験でした。
もうひとつの動機として、ゴミ投資家としても活動しているわけで、企業の業績をみるには、財務諸表の分析が不可欠です。
投資家で、損益計算書ってなんなん?
貸借対照表って意味わからん。
PERってなんのこと?
これではいけませんよね。
このあたりもしっかり勉強できるのが、ビジネス会計検定試験です。
会計系の資格というと、公認会計士や税理士ですが、いまさらそういった職業に就くつもりはもうとうありません。
簿記の勉強も考えましたが、財務諸表をつくるのは誰かに(コンピューター)にやってもらえばいい。
財務諸表を読みこなしたいんだけどな~。
ちゃんと理論的に理解できて、かつ一定の評価ができる資格ってなんかないかな?
そんなスキルが必要な方々は、こんな方ではないでしょうか。
・ビジネスマン全般(事務屋・技術屋)(新人から役員、社長まで)
・個人事業主
・学生の就職対策
・投資家
・家計を預かる主婦
みなさん、お金のお勘定は必要ですよね。
ビジネス会計検定試験もご多分に漏れず、1級、2級、3級と階級制度が存在します。
1級は、結構難しそうです。
問題を見ましたが、会計事務所で働く方のような専門家以外、正直不要なレベルです。
趣味で受ける方はどうぞと言った感じ。
2級は、まあ受けてもいいかな。
ちゃんと分析して株を買いたいという投資家の方は勉強して受験されてもいいと思います。
また経理や財務部門のビジネスマン。
もちろん知っておいて損はないけど、そこまで詳しく知っている必要があるかな?
そんなレベルでしょうか。
ビジネスマンでもこのレベルまで必要な方はどれだけお見えになるかは、
はてなです。
私は、次の試験日は3月ですが受験するかどうか悩んでいます。
たぶん受けません(笑)
3級は、これで十分じゃん!
これくらい知っていれば、企業の経営分析の初歩くらいならできます。
分析というと小難しそうですが、財務3表それぞれ構造と、それぞれのつながりが理解できます。
会社の規模感や、毎年儲かりの変化がどうなっているかくらいは分かるようになります。
株を買う方なら気休め程度ですが評価はできます。
私のような技術コンサルとしての財務諸表を読んで活用するならこれで十分です。
なんか面白そうということで、2019年9月に3級を受験することにしました。
過去の合格率ですが、3級は60%前後。
当日欠席者もあるでしょうから、ざっと2人に1人は合格。
非常に簡単なレベルだと推測されますから、学び半分、遊び半分でも楽しめそうです。
この試験を知ったのが、7月初旬
申込日が7月26日(金)
試験日が9月1日(日)
ということでしたので、急いで申し込みをしました。
受験対策としては、この試験を主催する大阪商工会議所が編者のテキストと問題集を購入。
スクールもあるようですし、その他のテキストも存在していましたが
まったく利用はしていません。
ともかく、このテキストと問題集のみで試験に臨みました。
私が使ったテキストと問題集です。
|
|
試験日の1週間前から勉強をスタートしました。
わたしは、合格が目標ではなく、会計を基礎から学ぶことでしたので、
まずはテキストからスタートです。
テキストは、分かりやすい説明と、その説明に関する簡単な問題があります。
テキストを読むと、
そいうことだったのか!
とか、
知らんかった~!
と大変面白く、目から鱗が落ちる経験をしました。
2日かけて、じっくり読んで、テキストの問題を解きました。
まだこのレベルでは、不合格です。
3級と言って舐めてたら絶対不合格です。
その後、問題集に取り組みました。
この試験、前半は知識を問う正誤問題が10問くらい。
中盤も同様に穴埋めが10問くらい。
後半は、計算問題が30問くらい出題されて
全50問中35問(正答率70%)で合格だそうです。
記述はなくすべてマークシートで、時間は2時間です。
また、問題総数50問は不変ですが、知識問題と計算問題の出題数は毎回数問の範囲ですが変わるようです。
ということで、前半、中盤の暗記物は、いままでの知識と追加分の知識を丸暗記です。
問題集、3回やりました。
3回目には、全部覚えているレベルです。
後半の計算問題は、ひたすら問題を解くのみ。
問題集2回やりました。
2回といっても、いろんなパターンの予想問題と過去2年分の試験問題が記載されていますので、かなりの問題を解いたことになります。
これだけ問題をこなすと、財務3表のそれぞれの構造が理解できるようになりますし、
それぞれのつながりもわかるようになります。
計算問題は、なぜこうなるのか?
この理屈を理解できるように進めます。
最初は分からなかったら、答えを見ても構いません。
ともかくなぜこの答になったのかを理解することが重要です。
計算自体は四則演算のみですから、まったく難しくありません。
朝一コメダでモーニングしながら1時間勉強。
夕方、また違うコメダでシロノワール食べながら1時間勉強。
試験当日は午後からの試験でしたので、当日朝もコメダで最終確認をして
試験に臨みました。
勉強した総時間は20時間と言ったところでしょうか。
受験地は名古屋伏見の名古屋商工会議所ビルでした。
3級受験者は受験番号から察するに250名くらいだと思われます。
試験開始の30分くらい前に到着して見渡すと、受験者は男女比、6:4くらいでしょうか。
年齢層も20代から50代、もしかしたら60代の方もお見えかも知れません。
でも、学生はいないかな?
会場環境は気温快適、お隣さんとの距離も十分あって、とても快適です。
トイレも渋滞することなく快適ですが、女性は列ができていたような?
トイレの前が階段で他階のトイレも使えますから問題ないかと。
2時間の試験ですからあっと言う間です。
失敗談ですが、いつもコメダで勉強するときは、iphoneの計算機を使っていたのですが、iphoneは試験では使えますん。
電卓を当日100円ショップで購入しました。
合否結果はまだ届いていませんが、試験当日の夜には
さまざまなスクールのホームページで解答速報が発表されていました。
自己採点の結果は
48/50でした。
マークミスさえなければ合格ですね。
知識を問う問題で2問間違えていました。
ビジネスマンのみなさんは、必要なスキルとして勉強されることをお勧めします。
受験はしなくてもいいですからね。
でも、何か目標と期限がないとなかなか勉強が続かないですから、受験してみるのも良い機会だと思いますよ。
受験代払っちゃったから、合格しないと勿体ない。
そんな感じに自分を追い込まないとね。
主催:大阪商工会議所 施工商工会議所
級:1級、2級、3級があります。
1級が一番むずかしいです。
受験地:札幌・仙台・さいたま・東京・横浜・新潟・金沢・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・山口・松山・福岡
次回試験:第26回 2020年3月8日(日)
申込期間:2019年12月24日(火)~2020年1月31日(金)
検定料:1級 10,000円+税
2級 8、000円+税
3級 4、000円+税
受験資格:なし
合格率:1級 30%程度
2級 50%程度
3級 60%程度
私が受験した時の詳細のパンフです。
(2019年9月は終了しています)
ビジネス会計検定試験のホームページです。
では、みなさんがんばって!
[…] ビジネス会計検定試験はサラリーマンには必須なスキルです。 […]