このブログでもたびたび紹介しているアメリカ国債。
ここ2年くらいは株を買わず、アメリカ国債をちょこちょこ買い増ししていました。
その心は、脱サラを計画し、かつ実行したので大きなリスクを取らず、元本確保のまま利子にあたる配当金を増やそうという魂胆です。
持ち株は特に売っていませんが、給料などからの浮いたお金を銀行貯金ではなくアメリカ国債を購入し、ポートフォリオの債権比率を上げてきました。
なので、ここでもう一度、アメリカ国債についてお話し、私のような50代や更にその先輩の方、また、これから資産形成を目指す20代~40代の方々にもアメリカ国債に興味を持ってもらえたらと思っています。
おさらいですが、アメリカ国債とはアメリカ財務省が発行する債券です。
要は、アメリカからこの国債という債権を買って、アメリカに借金をさせる。
ということですね。
荒っぽく言い換えれば、
我々が、お金を貸す金融業者
アメリカ合衆国がお金を借りる人
お金を貸す代わりに、債券を預かる
アメリカ合衆国から毎年利子をもらう
最後は債権を返すから、元金を返してもらう
我々が儲かる
こんな構図です。
貸付相手がアメリカ合衆国なので、夜逃げされる心配は世界で一番低く、世界で一番安心な貸付先のひとつです。
焦げ付く可能性はまずないでしょうからとても安全です。
極端なことを言えば、日本の銀行に預けるより安全だと思います。
ただし、アメリカさんなので、為替取引をしないといけませんから為替の差益損は出ます。
ただし、お金を貸す金融業者とは決定的に違うことがあります。
金融業者との関係なら、返済期間途中でも終了させようと思えば、
元本と利子を支払えば終わり。
すなわち、金融業者はプラスでしかありませんよね。
でも、国債は運用期間(貸付期間)を満期まで持てば
元本は保証されますが、途中で売ってしまうと
プラスになることもありますし、マイナスになることもあるんです。
なので、売却時には注意が必要ですし、最初から途中売却を考えるのはあまりお勧めしません。しっかり勉強してからの取引なら構いませんけどね。
また、手持ちのお金がないから、どうしても売りたいとなった時も、とても強いのがこのアメリカ国債です。流動性がとても高いので、売りたいときに売れるというのもこのアメリカ債権の良いところなんです。
金融業者がお金を貸したら利子を取りますよね。
アメリカ国債からは、この利子の取り方にふたつのパターンがあるんです。
それが①普通の国債と②ゼロクーポン債(ストリップス債とも言います)です。
これは最初の購入時に、それぞれの債権を選ぶことになります。
①普通の国債
毎年2回、アメリカ合衆国が、金融業者である我々に利子を払います。
なのでこちらの国債は、
単利
となります。
満期まで残り10年 3%の利子が付く国債を10,000ドル買ったら
毎年300ドルの利子
10年間で
300ドル×10年=3,000ドルの利子
10年後に償還されて
10,000ドルが戻ってきますので
10年間の総受取額は13,000ドルとなります。
②ゼロクーポン債(ストリップス債)
毎年の利子は支払われません。
しかし、満期(返済期限)が来たら
アメリカ合衆国が、元本に利子を付けて支払ってくれます。
良く言う
耳をそろえて返す
ってやつですね。
ゼロクーポンが優れるのは
複利
で利子が付くというところです。
満期まで残り10年 3%の利子が付く債権を10,000ドル買ったら
毎年の利子はありません。
10年後に償還されて
10年後の総受取額は13,439ドルとなります。
普通の国際より439ドル多いですよね。
総受取額は、元本と利率と運用期間がすべて同じなら
複利運用のゼロクーポン債の方がアメリカ合衆国が、金融業者である我々に支払う総額は
多くなります。
投資の一例ですが、
20代、30代なら、20年間は配当を受け取らなくても、20年後に複利効果でたくさんのお金を受け取るゼロクーポン債がお勧めです。
50代を超えてくると、毎年利子が出る、普通の国債でしょうかね。
このあたりの考え方はいろいろですが、関連する記事もありますので、興味のある方はこちらもどうぞ
①普通の国債
短いものだと2年債、長いものだと30年債なんていうのもあります。
ただ、人気なので新規で発行されるものを買うことはなかなか難しく、市場に流通している既発債(言うなれば中古品)を買うことになります。
ただし、中古でも傷が付いているとかではなく、償還まで持ち続ければ値落ちしてしまうなんていうことはありませんのでご安心を。
金利は短期の物より、長期の物の方が高い傾向にあります。
償還までに期間が長いということは、途中で銀行などの金利の方がが高くなってしまったり、インフレになってしまうリスクがあります。
「リスクはあるけど、高い金利を付けるから、買ってください」
という理由から、一般的に30年債のように償還までの期間が長い物の方が金利が高くなるんです。
②ゼロクーポン債
こちらも①普通の国債と同じであり、新規では買いにくいため、既発債(中古)を購入することになると思ってください。
債権(国債)の理論をお話すると長くなるので、ここではお話しません。
なので詳しくお知りになりたい方は、グーグル先生で調べてみてくださいね。
たくさんの方が分かりやすく説明されています。
超簡略化してお話すると
新規に発行される時は、
1単位 100
で発行されると思ってください。
100パーセントと思ってくだされば結構です。
あとは中古車と同じで、プレミアが付く人気のある債権は、100を超えて、101とか102とかで既発債(中古)として転売されます。
また、その逆で人気のない債権は、100を割り込んで、99とか98で既発債(中古)として転売されるものもあります。
どんな時にこうなるのか?
ですが、
例えば、
債権が新規に発行された時より、銀行の金利が高くなってきて銀行の金利より債権金利の方が安ければ、既発債(中古)を買う人なんていませんよね。
金利が有利な銀行に預金します。
そんな時には債権は安くなって100を割り込みます。
逆にデフレとかで銀行の金利が安くて、債券の金利が高ければ、みんな債権を買いたがるので、100を超えるといった具合です。
この時は新規発行時より既発債(中古)の方が高く取引されるんですね。
ただし、既発債(中古)を高く買っても、安く買っても、償還まで持っていると
その債権は100で戻ってきます。
なので、理想は
100以下(アンダーパーと言います)で買って、
利子をしっかりもらって、
100で償還するのが理想です。
長期の物はそういうパターンで売り出される物が多いです。
ただし、償還まで我慢して持つ必要が出てきますけどね。
私は、100以下のアンダーパーで買って、
利子をもらって
100で償還まで待ちます。
市場がどう変わっても持ち続ける覚悟で買っています。
事例として普通の国債の
・新規発行債権の場合
1ドル 100円
売り出し 100%
利回り 5%
売買単位 1,000ドル以上
期間 2年
とあったら、
1,000ドル×100円×100%=100,000円で購入
利子は
1年目 5,000円
2年目 5,000円
償還
100,000円
2年で
110.000円
10,000円増加したことになります。
(手数料・税金は考慮していません)
・既発債(中古)でアンダーパーの場合
1ドル 100円
売り出し 90%(アンダーパー状態)
利回り 5%
売買単位 1,000ドル以上
期間 2年
とあったら
1,000ドル×100円×90%=90,000円で購入
利子は
1年目 5,000円
2年目 5,000円
償還
100,000円
2年で
110.000円
20,000円増加したことになります。
(手数料・税金は考慮していません)
・既発債(中古)でオーバーパーの場合
1ドル 100円
売り出し 120%(オーバーパー状態)
利回り 5%
売買単位 1,000ドル以上
期間 2年
とあったら
1,000ドル×100円×120%=120,000円で購入
利子は
1年目 5,000円
2年目 5,000円
償還
100,000円
2年で
110.000円
10,000円減少したことになります。
(手数料・税金は考慮していません)
オーバーパーで購入して、そのオーバー分が利子より大きい場合、
償還まで保有してしまうと逆ザヤ(損)になってしまいますので注意が必要です。
例えばですが、SBI証券はお勧めです。
最大の長所は、為替手数料がタダみたいなものというところです。
短所は債権の取り扱い種類が少ないです。
もっとアメリカ国債を取り扱って欲しいです。
SBIの表紙画面から → 債券 → その他、多数の外貨建債券(既発債)をお取扱い中!
ボタンを押すと、アメリカ国債の一覧が出てきます。
(SBI証券、債券画面より引用)
為替手数料ですが、大手証券会社だと多くの会社が
片道(日本円→米ドル)で
50銭です。
SBI証券だとなんと
半額の25銭です。
これだけでも価値がありますよね。
100万円を米ドルに換金すると
大手証券会社だと 5,000円
SBI証券だと 2,500円
です。
さらにSBIグループは凄いんです。
SBIネット銀行に口座を開きます。
SBIネット銀行だと
為替手数料がなっなんと!
4銭です。
たった4銭です。
大手証券会社の10分の1以下です。
100万円を米ドルに換金すると
SBIネット銀行だと
400円です。
凄いでしょ。
で、SBIネット銀行からSBI証券への移動手数料は
0円です。
なので、
①SBIネット銀行で円→ドルに両替
②SBIネット銀行口座からSBI証券口座に振替
③SBI証券でアメリカ国債を購入
これが理想の姿だと思います。
もちろんこの方法は、アメリカ国債を購入するだけでなく
アメリカ株やETFを購入する時にも使えます。
全世代におすすめのアメリカ国債ですが、年齢別にポートフォリオは変えた方がいいと思います。
年齢の若い方々は、硬い資産形成として、金融資産の25%程度、持ってみるのも良いかもしれませんね。
過去のアメリカ債権とアメリカ株の動きを振り返って見ると、長い目で見れば、債権より株で運用した方が、パフォーマンスが良いことは分かっています。
それも愕然と違います。
株の方が良いんです。
ただし銘柄の選定などを間違うこともあります。
これが曲者なんですが、仮に失敗しても取り返しのつく20代、30代の方は、
債権の比率は少なくして株式の比率が高くした方が、大きな資産形成が可能だと思います。
40代、50代の方々は、50%に近づけて行くのが良いと思います。
株で大きな失敗は、年齢的に取り返しがつかなくなる恐れがありますからね。
定年間近の方やリタイヤされた方は、50%を超えるくらいが良いのではないでしょうか。
あえて持ち株を売る必要もないかもしれませんが、やはり株→債権に移行してリスクは減らしたいですよね。
国債からの利子を消費しながら、償還を迎えた国債も年金として消費すればいいのですからね。
2018年10月からの株価下落前は、株はイケイケドンドン!、FRBの利上げもやるよ!
という状態で、国債は人気がなかったので、既発債(中古)の売り出しが
100を下回る、アンダーパーの売り物が多かったのですが、
今日、SBI証券の国債の一覧を見たら、ほとんどの国債が100を超えるオーバーパーに変化していました。
下の画像の、米国国債の参考単価 というところが、100以上になっていますよね。
オーバーパーの状態と言うことです。
償還:2020年8月31日の国債を見てみると、参考単価が100.70(オーバーパー)
利率は2.625%ですが、単価が100.70なので、償還の2020年8月31日まで持ち続けると、
利回りは2.185%となります。
償還:2042年11月15日の国債を見てみると、参考単価が98.58(アンダーパー)
利率は2.832%ですが、単価が98.58なので、償還の2042年11月15日まで持ち続けると、
利回りは2.832%となります。
(SBI証券、債券画面より引用)
株価の下落で、リスクの少ない国債の買い物が多くなった結果、既発債(中古)の価格が上昇してしまったのですね。
私も買いのタイミングを逃しましたが、このところは円高(113円前後から108円前後)に振れていますので、ドル建てのアメリカ国債を安く購入することができます。
ということで、予定通り購入することに決めました。
みなさんはどうされますか?
[…] アメリカ国債をもう一度考えよう。 […]
[…] 以前お話した、国債と同じですね。 貸付先が、 国なのが、国債 […]
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